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アースキーパー・ネットワーク

アースキーパーのつぶやき


by kisan35

虫たちへの理由なき迫害

今朝のニュースで、足立区の生物園で開催している、嫌われものの生き物たちに親しむイベントを見て、とてもいいとりくみだなあと、感心してしまった。

オーガニックな天然生活がすき、無農薬のお野菜だいすき!という人でも、虫が大きらい!という人は多い。おうちの中にゴキブリやクモがでようものなら、恐怖にかられて、殺虫剤を、これでもかというくらいふりまいてしまったりする。なにかとってもヘンだ。そんな親たちを見て育った子供たちは、さらに虫をこわがる。うちに遊びにきていた小学生たちが、ほんのちいさな小バエが飛んできても、「キャー、虫!」と、異様に虫をこわがるので、びっくりしたことがある。

ナメクジやゴキブリを触ったくらいでは、病気にならない。私が子供のころは、近所の子と一緒に年中、いろいろな虫をつかまえてきて遊んでいて、みんな手も洗わずにごはんを食べていたし。・・・でも、殺虫剤が手についてしまったら、手をしっかり洗わないといけない・・・と、思う。

殺虫剤は、虫の神経に作用するものが多く、それらは身体の中でも微量な化学物質で影響をされてしまう人間の脳にももちろん悪い。大人よりも身体の小さな子供たちには、さらに影響が大きい。虫と人間の身体は、形や大きさこそ違うけれど、基本的には同じような物質でできている。

地球上には、人間の数よりもっと多い虫たちが暮らしているのが、正常な姿だし、目に見えない微生物は、それよりもっと無数に多い。それらを、理由のない恐怖にかられて根絶やしにしてしまおうというのは、今のイラク攻撃やナチスドイツと、根っこのところが同じだと思う。

まずは、嫌う相手をよく知ってみよう、よく見てみよう・・・という、この展覧会のスタンスはいいなと思う。下は生物園のHP。(by Hakuru)

http://www.adachi.ne.jp/users/seibutu/
by kisan35 | 2004-11-13 13:35 | 環境・社会問題