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アースキーパー・ネットワーク

アースキーパーのつぶやき


by kisan35

ストローベイルの可能性

刈り取った稲藁をブロック型に圧縮して、それを積み重ねるとストローベイルハウスができます。廃物を利用して家造りができるのです。藁は調湿性が良いので、冬は暖かく夏は涼しく快適に過ごすことができます。外国ではかなり普及しているストローベイルハウスが今日本中に少しずつですが建てられはじめています。
このストローベイルをカフェの内装のカウンターやベンチに取り入れました。練馬区のTrees cafeがそうです。このカフェはできるだけ天然素材を利用して作りましたので、木の良い香りとストローベイルの温かみ、それに若者たちのエネルギーでなかなか良い味を出しているなと親バカのように思います。
ストローベイルは滋賀県の無農薬稲藁を50個取り寄せまして、それを積み上げてカウンター、壁、ベンチ、DJブースにしました。稲藁を組み上げてから土塗りをして固めます。荒木田という粘りのある土を細かく砕き、水で練って、一晩寝かしたものを使いました。
最後の仕上げは珪藻土です。土を練る時にEM発酵液を混ぜたり、ストローベイルの間に備長炭を入れたり、思いつく限り良さそうなことを取り入れてみました。
ストローベイルで作るときは人手がたくさん必要になります。ワークショップとして、人手を募集すると、今ストローベイルに興味のある方が増えていますので、ボランティアでお手伝いにいらしてくださいました。延べ30人以上の方にお手伝いいただき、カフェの内装が完成しました。大人から子供まで、一緒に泥だらけになって、土塗りをしたのも、とても楽しい思い出です。

カフェが居心地が良いのも、沢山の方の手に触れて出来上がったからだと思っています。

いつか田舎でストローベイルハウスに薪ストーブで、自然に囲まれた生活がしたいなと夢見ています。

この時お手伝いのために名古屋から駆けつけてくださったスローデザインの大島さんが「STYLE2004」で特別賞を受賞されました。まだまだ日本では知名度の低いストローベイルハウス「藁の家」のお仕事を精一杯されている姿が記憶に新しく、とても嬉しく思います。

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by kisan35 | 2004-10-19 16:15 | エコロジー住