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呼吸する家

我が家は、築40年以上の木造住宅。5年ほど前に中古住宅を購入して、リフォームをして住んでいます。大掛かりな構造にかかわる部分は大工さんにやってもらい、住むのにさしさわりがなさそうな、お化粧の部分は、自分でやってしまいました。

壁は、ビニールクロスが貼ってあったのを手ではがし、こびりついた接着剤を、水をスプレーしながら、ヘラでこそげ落として、その上から、珪藻土(けいそうど)というものを塗りました。

珪藻土というのは、プランクトンの死骸などが、蓄積して泥になったもので、顕微鏡で見ると小さな孔がたくさんあいている超多孔質構造になっていて、この気孔が、調湿や空気清浄の役目をしてくれます。木炭の効果と同じと考えると、わかりやすいのではないでしょうか。気孔の数は、およそ木炭の5~6千倍もあるので、さらに効果は高いのではないかと思います。

うちで使ったのは、「日本ケイソウ土建材」で売られているもので、接着剤として、海草成分が使われているというもの。たしかに塗ってすぐあとの生乾きの状態では、普通のボンドのような刺激臭がなく、なんだかなまぐさい、生物っぽいにおいがします。

自然派素材ブームにのって販売されているものの中には、せっかくの珪藻土の気孔をふさいでしまうような、化学ボンドを混ぜているものもある中で、これはなかなかの優れものです。

床は、防腐剤や塗料を塗らない白木の状態のまま貼ってもらい、上から、木の保護と着色のために、京都の「トミヤマ」で出している「カキシブ」を塗り、その上からツヤ出しのために、ミツロウワックスを少量塗りました。

カキシブは、柿の渋を発酵させたもので、タンニンが豊富に含まれ、防虫・防水効果などがあり、毒虫さされなどのときに肌に塗っても大丈夫な自然塗料です。時代劇の素浪人が、内職で番傘にペタペタと塗っている場面でおなじみです。塗ってから一週間ほどは、ギンナンの腐ったような匂いがして、かなりくさいのですが、やはりこれも、生物系のにおいです。

素人作業なので、壁も床もカンペキにツルツル・ピカピカにの仕上がりにはならず、大工さんには、「プロにはとてもマネのできないあたたかみ」と、おほめの(?)言葉をいただきました。できばえはさておき、家がほんとうに呼吸している感じで、とても空気が気持ちよいのです。

最近の日本の風潮として、家がちょっと古くなってくると、すべて業者におまかせして、丸ごと一軒、建て替えをして、住宅展示場にあるような、まぶしいくらいの家を建ててしまうことが多いようですが、家を一軒、まるごと解体してしまうと、なんとその家で出すゴミの34年分にもあたる廃棄物が出てしまうのだそうです。

昔の家のつくりは、高温多湿の日本の夏を意識したつくりになっているものが多く、我が家の軒下も広くとってあり、とても涼しいつくり。おかげで今年の猛暑も、1階の部屋は、クーラーを数回使っただけですみました。(by Hakuru)

珪藻土や柿渋に興味をもたれた方、下のHPをごらんください。アトピーの方たちによろこばれているようです。


日本ケイソウ土建材
http://www.ecoqueen.com/

トミヤマ
http://www.kakishibu.com/top.html
by kisan35 | 2004-10-04 12:29 | エコロジー住

アースキーパーのつぶやき


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