奈良 平等寺
2024年 04月 21日

平等寺
訪れる人も少ない静かな平等寺は、思ったよりも小さくて、お参りして電車に間に合うように帰ろうと思ったら、
庭で植木屋さんとお話をしている女性が「せっかく来たのだから観音様を見ていらっしゃい」というので、観音様はどこだろう?と探していたら、「左手の大きな本堂の中です。ガラス越しにご覧なさい。」と教えてくれました。
大きくてお顔が美しい観音様が見えました。
明治維新の廃仏毀釈の令で、大神神社の神宮であった平等寺はことごとく整理を迫られて仏像などが他所へ運び出された。
この観音様は本尊秘仏十一面観世音菩薩で、頭の十個の冠がひとつも欠けることなく本堂に戻ることができたそうだ。
「慶円さんもこの寺にいらしたのですね?」と尋ねたところ、「せっかく住職さんがいらっしゃるのだから直接お聞きになってみてください。」
草取りをしている人は植木屋さんではなくて住職さんでした!
住職さんに慶円さんのことをたずねたところ、「観音様の後ろに慶円上人の像もあるので、ぜひみてください。」
とわざわざ鍵を開けて、中に入れてくださいました。
このお寺は、その開基を聖徳太子と伝えられ、永遠の平和を祈願する霊場として創建され、慶円上人がいらした頃は東西500m 南北300mの敷地があり、三輪社奥の院として由緒がある道場として栄えました。
住職は平等寺再建のために、日本中を托鉢されたそうです。
お話を伺いながら、本尊秘仏十一面観世音菩薩、聖徳太子像、慶円上人の像、住職が書かれた釈迦の絵など拝見しました。
慶円上人の像を見た時は、感極まる感じがしました。自分がどうしてこの方に惹かれるのかわからないのですが、神と仏を平等にし、神仏習合の思想は、縄文と弥生文化の融合と同じように、日本の礎のように感じているからかもしれません。

本尊秘仏十一面観世音菩薩と住職 丸子孝法さん

住職がひとりで作った赤門
特に習ったわけではないのに、宮大工の仕事もできるし、仏像は彫って作ることができるし、お釈迦様の絵もおかきになる多彩な才能がある住職さんです。気さくな方で、次回来る時は連絡くださいねと。慶円上人がつないでくださったようなご縁です。
1時間ぐらい色々なお話をお聞きしまして、電車の待ち時間がなかったら来なかったし、その前に「アースダイバー神社編」を読んでなかったら知らなかった平等寺に来られて、ストンと軸が定まったような良い気持ちでした。
こんな偶然もあるのだな〜と思いながら次の電車に間に合うように三輪駅に戻りました。
ホテルは三輪駅の隣の桜井にとりました。桜井はとても静かで、何もないところでした。飲食店はないし、駅前のコンビニしか近くにはありません。
大和八木駅が便利だと聞いていたけれど、ホテルが満室でどこもとれないので、桜井の残り1室という部屋にしたら間違えて喫煙室を予約してしまいました。
ダメ元で禁煙室に変えてもらえるか聞いてみたら、800円で変えることができるそう。ラッキーでした。満室でも部屋はあるものだな。
部屋からはちょうど三輪山が見えました。
まだ早いので長谷寺に行こうと、結構歩いて疲れてはいるけれど妙に元気です。
長谷寺は駅から徒歩で15分は歩きます。そこからまた長い階段をのぼり本堂まで。
牡丹の花や藤の花がきれいに咲いています。


本堂では御本尊十一面観音菩薩を特別に拝観することができました。(7/7まで)
日本最大級12メートルの大観音様で、直接御足に触れてご縁をむすぶことができます。受付では結縁の五色線をいただきました。
これを手に結んでくださいねと。
手に結びながら、拝観時間ぎりぎりまで見学し、牡丹の花を見ながら戻りました。歩き疲れたなと駅までに行く途中に、お店がいくつかありまして、
吉野葛もちを食べて一休み。いつも食べている船橋屋の葛餅とは違い、透明な柔らかい葛もちでした。
この辺りの名物の柿の葉寿司もあるので、桜井のあたりは何もないので夕食に胡麻豆腐と柿の葉寿司を購入し、電車でホテルへ帰りました。
一日でぎっしり実のある体験をして、大満足でした。
旅は物語になるなと思います。
by kisan35
| 2024-04-21 18:05
| 旅行

