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【序曲】対馬へ

中沢新一著「アースダイバー神社編」を読んでからは、対馬へ行きたい!と思い始めました。
遠くて不便なところだし最初はツアーも考えたのですが、対馬の中でも私の行きたいところは聖域で、昔は普通の人は立ち入ることができない不入坪(いらぬつぼ)または「おそろしどころ」と言われています。
ツアーでは、このようなところは訪れません。
しばらくの間対馬の本を色々読んで、まあいつか行けたらいいね!と思っていました。

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対馬のことを知れば知るほど日本人のルーツは縄文人と倭人がまざっていると思うようになりました。
倭人とは海人であり航海術にたけていて、水田稲作の技術をもち、大陸の漢民族とは異なり、
国家という縛りを嫌って逃げてきた人たちです。
対馬は最初にその倭人が足を踏み入れた地で倭人文化の原型を保ちながら、国家にとりこまれることなく、高い自立性を保ち
その精神はいまも対馬神道に見ることができます。

ハワイ島のプウホヌア オ ホナウナウと同じように、対馬の南の豆酘(つつ)の龍良山(たてらさん)の広大な土地は、
「アジール」と言って、犯罪人であってもこの地に逃げ込めば法に罰せられることない土地だったことを知りました。
国家権力の及ばない空間があったのでした!
アジールはゾミア(不法地帯)と言われている、地形的に国家権力が届かなかった場所に住んだ人たちの発想だと思います。

それまで狩猟中心だった生活に倭人が対馬に上陸したことで、稲作の技術が初めて日本にもたらされました。
初めて持ち込まれたお米は赤米(あかごめ)です。
対馬の南の豆酘(つつ)という村には、1000年以上も続いている赤米儀式がまだおこなわれています。
毎年お正月には、前の年の種籾を次の家に運びこまれ、家の中の天井高くに吊るされます。
天井高くにつるすことで赤米の種籾は、太陽の位置におかれます。
その俵に海水をかけて浄め、海藻を結ばれ天道(太陽 おてんとうさま)になります。
太陽と水は赤米を育て、赤米は神への捧げ物ではなく神そのものになります。

ここにはむすびの神がいます。そのことを忘れてしまった科学信仰の今、改めて思いました。
外から見れば化学反応かもしれないけれど、内から見ればむすびの神がいるのだ!
対馬神道には、この太古からの神が残っていて、日本人の原型を保っているような気がしてきます。

『この時むすびという極めて重要な神が登場してくる。
このむすびの神(タカミムスビ)が太陽の霊力と赤米の霊を結びつける。
ありとあらゆる根源的な力同士を結びつけて、生命活動をおこさせるのが、このむすび神にほかならない。
赤米の種籾はむすびの神(産霊)によって太陽神の子供である天童になる。』アースダイバー神社編より


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美術手帖「神々の聖地」の写真 八丁郭 

この写真を見た時に、ハワイのヘイアウ(聖地)を思い出しました。
石を三角錐に組み上げる磐境の祭壇は、対馬の至る所に見ることができるようです。
かつてハワイの海岸でももっと小さなものを見ていましたが、なんだろう?と思っていました。
なぜだかわからないけれど妙に惹かれます。

そして、数年前に訪れたタイのバンコックでの食事の写真を見つけました。
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赤米の盛り方が磐境にそっくりなのを発見!

こういう普段は見逃しているようなところに文化の軌跡が残っているのだな、感動しました。
アジール、ゾミア、海人、倭人はつながっているのだと思いました。

本を読んで、私の中の倭人の血がものすごく反応しているのを感じます。

対馬は、今でも古くからの天道信仰が残っています。
「アースダイバー神社編」にはとても詳しく書かれています。
天道の父親は太陽の光でだそう。聖母マリアとイエスのような母子像は、ここがルーツなのかもしれません。
古代は、実にシンプルだったのだと思います。

対馬は平地が少なくて、稲作は壱岐島の方が鉄器(農耕具)も多く出土され盛んだったようです。

来週からしばらく対馬、壱岐に行くことにしました。
とても楽しみです。
その旅の様子はブログに書いていきます。

対馬を調べていたら、ふと思ったことで根拠はありません。
日の丸の白いところは海で、赤い丸は太陽と赤米を表しているのではないかな?と思いました。
天道信仰が日の丸に表れているのかもしれないなあ。




by kisan35 | 2023-05-20 19:17 | 旅行