豚・ヤギも出荷自粛は続行
【ワシントン=増満浩志】体細胞クローン技術で作り出した牛、豚、ヤギとその子孫について、食品としての安全性を検討していた米食品医薬品局(FDA)は15日、「肉、乳製品とも従来の家畜と変わりがない」とする最終評価を発表した。
これを受け、農務省は今後、クローン食品が市場に円滑に受け入れられるための体制を整備する方針。その間の措置として、業界が2001年から続けているクローン食品の出荷自粛は当面、続けられる。
評価に際しFDAは、クローン動物の健康状態を詳細に分析。出生前に死ぬ例は多いが、食用になるまで育った個体は、体調だけでなく繁殖や行動も正常と判断した。さらに、肉や乳製品の成分も分析し、すべての面で「従来の家畜と安全性に違いはない」と結論した。ヒツジなど他の動物については「データが不十分」として判断を見送った。
FDAは、「クローン食品であることの表示は不要」としている。そうなれば、通常の「牛肉」などとして日本へも輸出される可能性があるが、それが米国産の肉全体の敬遠につながる恐れもあるため、表示などの問題について農務省は「市場での必要性次第」との見解を示している。
FDAは、今回と同じ結論の評価案を06年末に公表したが、消費者の不安や反発は根強く、「クローンは認可されても扱わない」と宣言する大手食品会社が続出していた。
農林水産省によると、体細胞クローン牛は日本国内で昨年9月末までに計535頭が生まれており、技術的には完成に近づいている。厚生労働省の研究班は2003年、体細胞クローン牛について「食肉としての安全性が損なわれることは考えにくい」とする報告を公表したが、農水省は流通を自粛させている。
ただ、体細胞クローン牛の輸入を直接規制する法的根拠はなく、今後、米国産の体細胞クローン牛や、その子孫の食肉が、普通の牛の肉に混じって輸入される可能性はある。
国の食品安全委員会は、体細胞クローン牛の安全性について最終評価を出していない。かりに安全性が確認されても、従来に比べてクローン牛は生産コストがかさみ、消費者が受け入れるかどうかもわからないため、現実に国内市場にどのような形で出回るかは不透明だ。
体細胞クローン 細胞中の核を除去した未受精卵に、動物の体細胞の核を入れ、その動物と遺伝子が同じ「双子」を作る技術。高品質の肉や乳量の多い牛の増産が期待される。オーストラリアとニュージーランドですでに「安全」と報告されたほか、欧州連合(EU)の食品安全当局も先週、「危険とは考えにくい」とする報告書案を公表した。
(2008年1月16日 読売新聞)
☆一年前の『食の未来』メールニュースをコピーします
一年前の懸念が、やはり現実になりそうです。
『食の未来』メールニュース 2007.1.15 No.9 より抜粋。
■米国は体細胞クローン家畜を食用解禁へ
昨年末12月28日に米国の米国食品医薬品局(FDA) は、クローン動物は従来の家畜と同等であり安全であり、表示なしで食用を認める方針を公表しました。米国では150頭のクローン牛が飼育されており、 畜産業界は歓迎しています。米国のの消費者団体や環境団体は、クローン動物について倫理的な側面に加え食品としての安全性に問題があるとして反対し、食品安全センターは次のような問題点を指摘しています。
・クローンの代理母は、大量のホルモンを与えられている。クロー ンはしばしば重い免疫不全で生まれ、大量の抗生物質を投与される。
・クローンのホルモン、たんぱく質、脂肪のアンバランスは、肉や
牛乳の品質や安全性を犠牲にする。
・全米科学アカデミーは、食糧生産のためのクローン家畜の商業化 が、大腸菌感染症のような食物性疾患の発生率を増加させると警告し ている。
・クローン技術は一般に、高い失敗率と、腸閉塞や糖尿病、奇形の 脚、 弱い免疫系、機能不全の心臓・脳・肝臓・腎臓、呼吸困難、循環 不全などの欠陥をもたらす。
・The Center for Food Safety, 2006-12-26
"Despite Lack of Science and Strong Public Concern, FDA Expected to OK Food From Cloned Animals"
http://www.centerforfoodsafety.org/Cloning_PR12_26_06.cfm
今回のFDAの方針が実施された場合、日本へもクローン牛由来の 牛肉や乳製品が「クローン牛」の表示もなく輸入され、販売される可能性 があります。知らないうちにクローン牛を食べている、ということも起こりえます。
日本では、2006年6月現在、累計495頭の体細胞 クローン牛が生まれ、
104頭が飼育中です。クローン豚も約150頭が生まれてい ます。日本では出荷は認められていません。体細胞クローンの成功率はまだ数%で、流産も多く、必ずしも安全で確立された技術とはいえないようです
生肉では輸入されないかもしれませんが、現状の制度だと
加工肉とされてしまうと区別がつきません。
ニュースで流れてもいい内容だと思います。
従来の家畜と同等である、という表現遺伝仕組みか植物でも使われた
言い回しです。同等であるのに特許となっている矛盾。
今後、注目していきたいです。
【ワシントン=増満浩志】体細胞クローン技術で作り出した牛、豚、ヤギとその子孫について、食品としての安全性を検討していた米食品医薬品局(FDA)は15日、「肉、乳製品とも従来の家畜と変わりがない」とする最終評価を発表した。
これを受け、農務省は今後、クローン食品が市場に円滑に受け入れられるための体制を整備する方針。その間の措置として、業界が2001年から続けているクローン食品の出荷自粛は当面、続けられる。
評価に際しFDAは、クローン動物の健康状態を詳細に分析。出生前に死ぬ例は多いが、食用になるまで育った個体は、体調だけでなく繁殖や行動も正常と判断した。さらに、肉や乳製品の成分も分析し、すべての面で「従来の家畜と安全性に違いはない」と結論した。ヒツジなど他の動物については「データが不十分」として判断を見送った。
FDAは、「クローン食品であることの表示は不要」としている。そうなれば、通常の「牛肉」などとして日本へも輸出される可能性があるが、それが米国産の肉全体の敬遠につながる恐れもあるため、表示などの問題について農務省は「市場での必要性次第」との見解を示している。
FDAは、今回と同じ結論の評価案を06年末に公表したが、消費者の不安や反発は根強く、「クローンは認可されても扱わない」と宣言する大手食品会社が続出していた。
農林水産省によると、体細胞クローン牛は日本国内で昨年9月末までに計535頭が生まれており、技術的には完成に近づいている。厚生労働省の研究班は2003年、体細胞クローン牛について「食肉としての安全性が損なわれることは考えにくい」とする報告を公表したが、農水省は流通を自粛させている。
ただ、体細胞クローン牛の輸入を直接規制する法的根拠はなく、今後、米国産の体細胞クローン牛や、その子孫の食肉が、普通の牛の肉に混じって輸入される可能性はある。
国の食品安全委員会は、体細胞クローン牛の安全性について最終評価を出していない。かりに安全性が確認されても、従来に比べてクローン牛は生産コストがかさみ、消費者が受け入れるかどうかもわからないため、現実に国内市場にどのような形で出回るかは不透明だ。
体細胞クローン 細胞中の核を除去した未受精卵に、動物の体細胞の核を入れ、その動物と遺伝子が同じ「双子」を作る技術。高品質の肉や乳量の多い牛の増産が期待される。オーストラリアとニュージーランドですでに「安全」と報告されたほか、欧州連合(EU)の食品安全当局も先週、「危険とは考えにくい」とする報告書案を公表した。
(2008年1月16日 読売新聞)
☆一年前の『食の未来』メールニュースをコピーします
一年前の懸念が、やはり現実になりそうです。
『食の未来』メールニュース 2007.1.15 No.9 より抜粋。
■米国は体細胞クローン家畜を食用解禁へ
昨年末12月28日に米国の米国食品医薬品局(FDA) は、クローン動物は従来の家畜と同等であり安全であり、表示なしで食用を認める方針を公表しました。米国では150頭のクローン牛が飼育されており、 畜産業界は歓迎しています。米国のの消費者団体や環境団体は、クローン動物について倫理的な側面に加え食品としての安全性に問題があるとして反対し、食品安全センターは次のような問題点を指摘しています。
・クローンの代理母は、大量のホルモンを与えられている。クロー ンはしばしば重い免疫不全で生まれ、大量の抗生物質を投与される。
・クローンのホルモン、たんぱく質、脂肪のアンバランスは、肉や
牛乳の品質や安全性を犠牲にする。
・全米科学アカデミーは、食糧生産のためのクローン家畜の商業化 が、大腸菌感染症のような食物性疾患の発生率を増加させると警告し ている。
・クローン技術は一般に、高い失敗率と、腸閉塞や糖尿病、奇形の 脚、 弱い免疫系、機能不全の心臓・脳・肝臓・腎臓、呼吸困難、循環 不全などの欠陥をもたらす。
・The Center for Food Safety, 2006-12-26
"Despite Lack of Science and Strong Public Concern, FDA Expected to OK Food From Cloned Animals"
http://www.centerforfoodsafety.org/Cloning_PR12_26_06.cfm
今回のFDAの方針が実施された場合、日本へもクローン牛由来の 牛肉や乳製品が「クローン牛」の表示もなく輸入され、販売される可能性 があります。知らないうちにクローン牛を食べている、ということも起こりえます。
日本では、2006年6月現在、累計495頭の体細胞 クローン牛が生まれ、
104頭が飼育中です。クローン豚も約150頭が生まれてい ます。日本では出荷は認められていません。体細胞クローンの成功率はまだ数%で、流産も多く、必ずしも安全で確立された技術とはいえないようです
生肉では輸入されないかもしれませんが、現状の制度だと
加工肉とされてしまうと区別がつきません。
ニュースで流れてもいい内容だと思います。
従来の家畜と同等である、という表現遺伝仕組みか植物でも使われた
言い回しです。同等であるのに特許となっている矛盾。
今後、注目していきたいです。
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