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アースキーパー・ネットワーク

アースキーパーのつぶやき


by kisan35

春を待つ田んぼ

二週間ぶりに匝瑳に滞在しています。
今年は、どの田んぼにも水が張られ、冬期湛水になっています。
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昨年は、今頃たくさんのカエルの卵をうちの田んぼで見かけたのですが、今年は一個もありませんでした。
でも、隣の田んぼにはありました!卵の中でおたまじゃくしが動いています。

里山活動の時、「呼吸する大地」の高田さんの講演会を聞いた田んぼのメンバーが、里山の藪を刈り、空気が流れるように整えてくれました。
気持ちがいいです。竹やぶの刈り方、大地に穴をあけて空気を通し、呼吸させる。本当に、木々が喜んでいるようです。

自宅の家庭菜園は、練馬大根数本を残して、今はあまり収穫できるものがありません。
2週間前さやえんどうは葉っぱの部分を食べられてしまい、せっかく芽が出てきたのに残念と思っていたら、またきれいな葉が出ていました。


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地元の人も、今年はスナップエンドウが全滅よ。と聞いていたし、うちと同じように葉っぱを食べられているさやえんどうの苗を畑で見かけます。
毎年、出来不出来があるのが農なんだなあと思います。来月には気温が上がるから、もう少し頑張っていてくださいね。

うちの庭もこんな風に穴だらけになりました。

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庭の神様と密かに思っているタブの木の周り

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ソテツの周り

この穴に炭と有機物、枝や枯葉などをたくさん入れます。

山と谷ができると谷が呼吸し始めます。畑の畝も同じです。高田さんの講演を聞いてから、なるほどなあと思うことが多くなりました。

今日は、家の垣根の木々の葉を切る予定です。葉先を切ってあげると、細かい根っこが伸びるそうです。
太い根っこは窒素分を吸収し、細い根っこはミネラル分を吸収する。山形新庄の米農家の高橋保広さんに教えてもらいました。
2年連続で台風の時に、うちの田んぼの稲が倒れてしまいました。ず〜っと冬期湛水不耕起を続けているので、田んぼに空気が入らないので、細かい根っこが育たないからだよと教えていただきました。なので、今年は田植え後に、水を抜いて、穴を掘り水の抜け道を作ってみようと思います。

先週、ちょうどジブリの映画「風の谷のナウシカ」を見たので、谷と風がキーワードです。大地の上に伸びる木々は大地の下の根っことつながっている。
細かい根っこが増えるように大地に空気を通すことを意識しよう。

by kisan35 | 2017-02-13 08:40 | 匝瑳暮らし(田んぼ、畑、匝瑳情報)