人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

アースキーパー・ネットワーク

アースキーパーのつぶやき


by kisan35

過激派組織「イスラム国」IS

新聞では、毎日のようにISのテロ事件が報道されていますが、
中東の事はよく分らないので、田中優さんからのメールを読んで以下のイベントに行って来ました。

3月20日はイラク戦争開戦の日。それから12年。
アメリカ軍の勝手な支配で、罪もないのに拷問されたイラク人からISがうまれた。
「戦争」と言うのは資源利権紛奪取の別称で、それを支えるのが「憎しみの連鎖」なのだろう


綿井健陽監督作品「イラク~チグリスに浮かぶ平和」映画上映に続き、東京新聞論説編集委員 半田滋氏、JIMーNET事務局長 佐藤真紀氏、高遠菜穂子氏、志葉玲氏4名のトーク。

過激派組織「イスラム国」IS_b0034072_12390288.jpg
イラク戦争が終わっても、イラクは宗派争い「スンニ派狩り」、イスラム国IS、イラク政府軍、アメリカ軍の攻撃で、
今なおたくさんの人が殺されている。
2014年は最悪の事態だそうだ。左の男の子はお父さんを知らない。
この子達は、今生きているのだろうか?

かつて人質になって釈放された高遠菜緒子さんのブログ「ホープダイアリー」
彼女が人質になった時、「私は人道支援で来ている」と伝えると、話を聞いてくれる余裕があり釈放されたが、
最近は、話も聞かずに、すぐに殺害されているのが気になると言われていました。
しかも切り取った首を持って、ピースしている殺害者の写真を撮ろうと、彼を囲んでスマホで写真撮影しているたくさんの人達。
その画像をアップしたfacebookではたくさんの「いいね!」コメントもヘイトスピーカーが多く、読んでいてこわくなるそうです。
そういう写真は、あまりにも残虐で日本ではメディアに登場しませんが、海外のサイトでは見ることができます。

ジャーナリストの志葉玲氏は、英紙「ガーディアン」のインタビューに応じたイスラム国IS構成員はイラク戦争時、米軍の刑務所にいたイラク人が多く、そこで知り合わなかったらISはなかったと言っているそうです。イラクを占領した米兵は、収容所では全裸にして殴るけるの暴行、電気ショック、性的虐待が行われ、米軍への怒りがISにつながっていると言われています。シーア派政権時、残虐な仕打ちはよりエスカレートして、イラク治安部隊やシーア派民兵はスンニ派というだけで、すさまじい拷問の上殺害しています。

日本でも残虐ないじめの事件が多発したり、ヘイトスピーカーが増えています。
戦争突入というあやうい空気を感じるこの頃です。

残虐な仕打ちを受けたり、社会でのいじめや、ワーキングプアー、DV、セクハラ、パワハラ、子供の虐待、老人ホームでの虐待、障害者の虐待、など根っこは共通しています。

東京新聞の編集委員で自衛隊に詳しい半田氏は「戦争は起こります」
その言葉には自衛隊員だけではなく、民間人の若者も行くようになると受け取れました。

過激派組織「イスラム国」IS_b0034072_19252188.jpg
昨日の東京新聞

半田氏の話:
安倍総理は、日本はホルムズ海峡湾岸国から採れる石油資源の8割を買っているのでホルムズ海峡の機雷撤去に自衛隊を派遣したい。
これは国益のために自衛隊を派遣することになり、それまでの人道支援での派遣とは違ってくる。
新しくできた新3要件は、解釈のごまかしが効くように分りにくくなっている。
集団的自衛権、秘密保全法、その後おそらく国連の多国籍軍にも加わることになるでしょう。
今までは後方支援で、戦争が起こっている場所に自衛隊は派遣しないと言っていたが、
実はイラク戦争で航空自衛官はすでに後方支援で加わっていた。その後、航空自衛官の自殺者20名、うつ病が増えている。
安倍総理を支えているのは、経産省、外務省が主。
自衛隊員は、ただ命令に従うだけで、防衛省の力は弱い。
アーミテージレポートに従っている。
防衛費は5兆円だが、今後どんどん膨らみ、年金受給額が減り、消費税は上がる。
4月の統一地方選挙では、アベノミクス効果で自公の与党が圧倒多数になり、
5月のGW明けにより戦争をできる国になる法案が生まれてくるだろう。
オバナ大統領は、イラクには地上部隊を出さないと言っていたが、最近は変わってきた。核開発問題で、仲が悪くなったイランをけん制する意味もあるのではないか。自衛隊も加わることになるだろう。

覚書で書き取った内容で、正確ではないかもしれませんが、今後、自衛隊は戦地で戦う事になると思いました。

さて、世界では「対テロ組織」「対イスラム国」「対イスラム教スンニ派過激組織」と言われていますが、
高遠さんも言われていますが、イラクのマリキ政権が爆弾を落として市民を殺しても、誰も何も言わない。

「イスラム国」に対象をしぼり、「対テロ」撲滅で先進国が団結して戦争突入のような危機感を覚えます。

今の現状を作ったのはイラク戦争であり、その責任はアメリカにあり、日本にもあります。
どんどんエスカレートする人々の残虐性、戦争で破壊された住まい、殺された命は補償されない。
最近思うのは、地球に人類が生まれてからは、常に戦いの連続だったのだなと思う事。

野菜につく虫もウイルスも、強い薬を与えれば少しの間は良い効果があるが、
結局は耐性菌ができてしまって、より強い薬が必要になる。
今、世界が向かおうとしている「対テロ撲滅」作戦は、薬と同じ対処療法であり
どのように憎しみの連鎖を断ち切るのかというのを真剣に考えて根本的な解決に向かわないと、大変なことになるぞと思います。
ただ、世界は戦争になればお金が潤う一部の人達が動かしているようなものだから、困ります。

東電の原発のゴミも含まれた劣化ウラン弾が使われたイラク戦争では、白血病や癌の子供がとても多い。
支援活動をしている佐藤真紀さんの話では、お金がないから病院に行けず、死んでしまう子がほとんど。
爆撃で片足を切断したサッカー選手の男の子は、両親も兄弟も戦争で亡くし、ひとり。お金がないので、病院にも行けず、傷が化膿して痛み苦しみながら亡くなった。
聞いていると、あまりのむごさにショックを受けることが現実に起こっている。

昨日行った事で、いろいろな事がつながっているのが分ってきたし、
ローマ法王も言われたそうだけれど「すでに第三次世界大戦ははじまっている」のだと思いました。
ひとりでも多くの人に知ってほしいです。















by kisan35 | 2015-03-22 16:32 | 環境・社会問題