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アースキーパー・ネットワーク

アースキーパーのつぶやき


by kisan35

種もみ選別

来年の稲のお母さんになる種もみを選別しました。
まずは、地道な手作業の脱穀です
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思ったより細かい作業で時間がかかります
愛犬も稲わらの脇でお昼寝。
私たちも眠くなってしまいそう~
3時間ぐらいで作業終了!

翌日、塩水選で来年の種もみを選びました。

塩水選は、新鮮な卵が横になって500円玉ぐらい浮かぶ塩水を作り、
その中にモミを入れて、沈んだものを種モミにします
なんでも初めてのことだから、わからないけれどやってみたところ、
え~!もっと塩を足すの~と思うくらい
塩を大量に入れないと、卵が横にならないことがわかりました。
かなり濃い塩水です。
種もみ選別_b0034072_19163284.jpg

水の中では卵は沈みます
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塩を相当入れました。真っ白でしょ。

こんな濃い塩水で沈むモミなんてないんじゃないかなあと心配になりました。
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やはり、こんなに浮いている  ガ~ン!
おそるおそる沈んでいる種モミを確認して取り出しました。
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わ~たくさんあるじゃない。うれしくなりました。
塩分を水で流して、自宅の屋上で乾燥です。
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カラスに食べられないように、モミを乾燥しながら
デッキチェアーで昼寝しました。

塩水選で選別した種モミは
大きくて、どっしりしていて
一粒が2500粒になるお母さんです。
ありがとう!

来年は、冬水田んぼになります。
これからの田んぼの作業は、冬でも水をはれる田んぼにすること
古代米を収穫すること
畦に植えた大豆の収穫です

そして、来年の種モミができました。

種が子孫を残して、その土地の気候風土を感じながら
選び抜かれて、次のお母さんになる。
このサイクルを繰り返していくことで
在来種のように、強くたくましい稲になるのですね。

地道な作業をしながら
愛読書「不耕起でよみがえる」岩澤信夫著の本をいつも読んでいます。
その中に

イネの種子は買ってはいけません
販売している種子は必ず農薬で種子消毒をしています
その種子ができるまでの栽培中の履歴が大切です


自家採種の大切さを感じています。
by kisan35 | 2009-10-09 19:56 | 田んぼ