感動した文章

福岡伸一さんの著書「動的平衡」を読み終えました。
彼の「生物と無生物の間」を読んだときも
ああ~すばらしいと感動しました。
「動的平衡」は雑誌「ソトコト」に連載されたものを
まとめて編集されたようですが、
う~んとうなるほど新しい視点から物をみることを教えてくれました。

帯にも「読んだら世界がちがってみえる」と書いてありますね。

いつかご本人の講演会に行ってみたいものです。

感動した文章は動的平衡の本の中にありました。
福岡さんが翻訳され、今年出版予定の「エレファントム」
この一部を著書の中で引用されていたのですが、
象のお話
こちらに内容を書いてみたいと思います。

もし、この本を購入したいなと思っている方は
ここからは読まないで下さいね。

自然は歌に満ちている

ライアル・ワトソン著「エレファントム」
南アフリカのクニスナには、かつて穏やかにたくさんの象が生息していました。
しかし、アフリカの象たちは象牙乱獲、開発の波により、1981年の時点でわずか3頭確認されただけになりました。
その後1990年、森に残された象は1頭になってしまいました。

象は母系社会を作って生活します。1981年の時点で確認された3頭の象は母象と子供でしたが、その後
母象1頭しかいなくなってしまったのです。彼女は「太母」と言われている象でした。

それから数年後、母象が森からいなくなったという知らせを受けて
ワトソン博士は急きょアフリカへ飛びます。
そして、「太母」象を見つけます。
本来母系社会を作り、コミュニケーションを取り合って暮らしてきた象が
ひとりになり、森から離れた大海原が見渡せる崖ぷっちに、その象はいました。

その象の光景をこのようにワトソン博士は書いています

私は彼女に心を奪われた。この偉大なる母が、生まれて初めての孤独を経験している。そう思うと胸が痛んだ。・・・・略・・・・・・しかし、その瞬間、さらに驚くべきことが起こった。空気に鼓動がもどってきた。私はそれを感じ、徐々にその意味を理解した。シロナガスクジラが海面に浮かびあがり、じっと岸の方を向いていた。太母は、このクジラに会いにきていたのだ・・・・超低周波音の声で語り合っている・・・・・女同士、種の終わりを目前に控えた生き残り同士で

この悲しくも美しいシーン

生命とは動的平衡にあるシステムである
そして、その構成分子に依存しているのではなく「流れ」がもたらす「効果」が生命現象なのである。
だからパーツや部品だけ取り換えても、機械と違って修復はできない。

「エレファントム」が出版されるのが待ち遠しい。
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by kisan35 | 2009-06-03 21:03 | その他

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